

野球の国際親善試合「侍ジャパンシリーズ2018 日本VSオーストラリア」の第1戦が3日、ナゴヤドームで行われました。2020年の東京五輪でメダル獲得に挑む侍JAPAN、今回は稲葉篤紀体制になって初めてのフル代表戦です。2018年最初の試合は、投手陣が次々と快投を披露しました。
両チームのスタメン
日本 豪州
1(右)秋山翔吾 (三)ジョージ
2(二)菊池涼介 (右)ケネリー
3(中)柳田悠岐 (一)ヒューズ
4(指)筒香嘉智 (中)カンディラス
5(一)浅村栄斗 (指)ニルソン
6(左)外崎修汰 (捕)デサンミゲル
7(三)大山悠輔 (遊)ウエード
8(捕)甲斐拓也 (二)グレンディニング
9(遊)田中広輔 (左)キャンベル
(投)千賀滉大 (投)ブラックリー
日本の先発ピッチャー・千賀は、1回に豪州先頭のジョージをストレートで空振り三振を奪うと、2番ケネリーには「お化けフォーク」を振らせて3球三振。さらにヒューズにも空振り三振に斬って取り、上位打線を3者連続三振。続く2回、4番のカンディラスには直球を振らせ、ニルソンには内角低めのストレートで空振り。そして、デサンミゲルにはスライダーで見逃し三振に仕留め、この回も3連続奪三振。千賀は2イニングを投げ、6者連続奪三振の素晴らしいピッチングを披露しました。
3回からは今永昇太が2番手で登板。味方のエラーで先頭打者に出塁を許すと、グレンディニングにレフト前ヒットを打たれ、無死1,2塁のピンチを背負います。しかし、キャンベルとジョージを三振に打ち取ると、ケネリーを遊撃ゴロに退けてピンチを脱します。4回もランナーを背負ったが、ここも得点を与えません。
投手陣の好投に応えたい日本打線ですが、2回に浅村がヒットで出塁するも、その直後に牽制アウト。外崎もヒットで出塁するも後続が倒れて無得点。4回裏には浅村が四球を選ぶも、後続が凡退。豪州先発・ブラックリーの前に5回まで得点を挙げることができません。
6回、3番手の東浜巨が豪州上位打線を相手に3者凡退の好投。日本はその裏、先頭の秋山が四球で出塁すると、菊池が犠打を決めて1死2塁と得点圏にランナーを置く。先制点が欲しい場面で、柳田が豪州2番手・ケントの2球目を叩いてセンター前ヒット!2塁走者・秋山が一気にホームインし、日本が試合の均衡を破ります!続く4番・筒香の場面で相手ピッチャーが暴投し、柳田が2塁に進塁。一打追加点の場面で、筒香が変化球を上手く捉え、ライトオーバーのタイムリー2塁打。日本はこの回、柳田と筒香の連続タイムリーで2点を奪いました。
終盤に入り、日本は7回に4番手の田嶋慎二が2死からヒットの走者を出しながらも無失点に抑え、8回は5番手の岩嵜翔が2死2,3塁と一打同点のピンチを招いたが、0点で切り抜ける。8回裏に柳田の四球、筒香の2塁打、外崎の申告敬遠で満塁のチャンスを作るも得点できず。9回は6番手・山崎康晃が豪州打線を3者凡退に抑えてゲームセット。日本代表が2-0で豪州を下しました。
侍ジャパンシリーズ2018 2018/3/3(土)
日本-豪州 第1戦
(日本1勝、ナゴヤドーム、19:10、33,748人)
豪|000 000 000|0
日|000 002 00X|2
【責任投手】
(勝)東浜
(S)山崎
(敗)ケント
稲葉ジャパンの今年最初の試合は、5回まで両チームともに無得点で進みましたが、6回裏に日本が2点を奪いました。秋山選手が13球粘った末に出塁した後に、柳田選手と筒香選手の連続タイムリーが生まれました。この2点のリードを中継ぎ陣が守り切り、2-0で逃げ切りました。いやぁ、点を取るのに苦労したなあ。
ロースコアの内容だった今回は、日本の投手陣が次々と好投しました。先発の千賀投手は2回パーフェクト、しかも脅威の6者連続奪三振。150キロオーバーのストレート、代名詞の「お化けフォーク」で三振の山を築きました。1週間前のホークス紅白戦では、2回5失点と打ち込まれていましたが、その時から一変しました。昨年のWBCでベストナインを獲得した実力は伊達ではないですね。
2番手の今永投手も4個の三振を奪い、3番手の東浜投手も2イニングを投げてヒット1本に抑える好投。おまけにこの試合の勝ち投手にもなりました。その後に登板した田島、岩嵜、山崎も無失点。6人の投手リレーで、豪手打線をヒット4本、16個の三振を取りました。
打線の方はチーム全体で6安打。6回に先制タイムリーを放った柳田選手は、豪州先発・ブラックリー投手の前に2打席連続三振に倒れましたが、6回の第3打席でケント投手からセンター前へのタイムリーヒット。3年ぶりの代表での試合で結果を出しました。日本の不動の4番・筒香選手はライトへのタイムリー2塁打、その次の打席ではレフトへの2塁打を放ち、両チーム通じて唯一のマルチヒットを記録しています。
「侍ジャパンシリーズ」は4日、京セラドーム大阪で第2戦が行われます。2戦目の予告先発は、日本・則本昂大VS豪州・アサートンとなっています。則本投手も奪三振ショーを見せてくれるでしょうか。