

5月5日のこどもの日は、京都競馬場で「京都新聞杯」、東京競馬場でダービートライアル「プリンシパルステークス」が行われました。日本ダービーに繋がる重要な一戦、ダービーの最後の切符を手に入れたのはどの馬か?
京都メイン・第66回京都新聞杯(GⅡ・芝2200m 17頭立て)は、きさらぎ賞2着②グローリーウェイズ、ウオッカ×フランケルの超良血馬⑤タニノフランケル、3戦2勝①フランツ、ホープフルステークス3着⑬ステイフーリッシュ、⑮シャルドネゴールド&⑫ユーキャンスマイルの毎日杯組、2000mで2連勝の⑩レイエスプランドル、⑦ケイティクレバー、⑪アルムフォルツァ、③レノヴァール、⑯ダブルシャープ、④リシュブールなどが参戦しました。
まずスタート後の先行争いで、⑥メイショウテッコンが前に出て、ステイフーリッシュ2番手、ケイティクレバーとタニノフランケルも3,4番手から。レイエスプランドル7番手、グローリーウェイズは中団、シャルドネゴールド後方5番手、フランツは最後方で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に差し掛かり、メイショウテッコンが先頭、ステイフーリッシュが単独2番手、3番手にケイティクレバー、内側4番手にタニノフランケル。5番手⑭アールスター、レイエスプランドルと⑨ロードアクシス6,7番手で並ぶ。8番手グループには⑰インターセクション・リシュブール・ユーキャンスマイルの3頭が固まっている。中団11番手⑧アドマイヤアルバ、内側12番手にグローリーウェイズ、その後ろ13番手シャルドネゴールド、14番手にレノヴァール。後方はアルムフォルツァと⑯ダブルシャープが並び、フランツがしんがりを追走する。
外回り3コーナーのところで、テッコンが先頭だが、フーリッシュが差を詰める。タニフラが3番手に上がり、ケイクレ4番手。プランドル7番手、中団からグロウェイとアルバが追い出し開始。シャルドネは中団より後ろの位置、フランツは最後方からまくり差しを狙う。
4コーナーを回って最後の直線コースに入り、ステイフーリッシュがメイショウテッコンを抜いて先頭に立ち、2番手からアドマイヤアルバが追い上げる。後続からはグローリーウェイズとシャルドネゴールド、ユーキャンスマイルなどが上がって来る。タニノフランケルは馬群に沈み、大外に出したフランツは伸びてこない。完全に抜け出したフーリッシュは、後続を振り切り先頭でゴール!GⅠ3着の実力を発揮し、重賞初制覇です。
「ダービーの東上最終便」は、7番人気のステイフーリッシュが快勝。2着には11番人気のアドマイヤアルバ、4番人気のシャルドネゴールドがハナ差の3着。2番人気のグローリーウェイズは4着、1番人気のフランツは直線伸びずに10着、3番人気のタニノフランケルは最下位の17着に終わりました。人気上位陣は馬券圏内に来ませんでしたね…。
ステイフーリッシュはキャリア4戦目で重賞初勝利。2戦目のホープフルステークスで3着の後、前走の共同通信杯は2番人気に支持されながらも、馬体を大きく減らして10着。今回は藤岡佑介騎手と初コンビを組み、スタートから2番手を追走し、4コーナーでメイショウテッコンをかわして先頭に浮上すると、そのまま押し切り、2着に1馬身3/4差をつけました。馬体回復が一番の勝因だけど、距離延長と乗り替わりが上手くいきましたね~。ダービーでも藤岡騎手とのコンビとなるでしょう。
東京メイン・プリンシパルステークス(3歳オープン 芝2000m・14頭立て)は、京成杯2着⑥コズミックフォース、同レース3着⑨イエッツト、未勝利からの連勝を狙う④サトノシリウス、道営競馬からダービーを目指す⑧ハッピーグリン、フリーウェイステークス3着⑬ブレステイキング、①ジャックローズ、③インスピレーションなどが出走。
スタートで⑫ドラセナがわずかに出遅れ。2コーナーに向かっての先行争いで、内から②コスモイグナーツがスッと出るが、外から⑩トーセンクリューガーがハナを奪い、⑪トーセンヴィータが2番手を狙うが、コスモイグナーツが2番手を死守。インスピレーションが3番手に上がり、トーセンヴィータは4番手。5番手にサトノシリウス、その後ろの6番手にコズミックフォース。内側からイエッツト、8番手⑭アイスバブル、9番手ジャックローズ、10番手に⑦イペルラーニオ。出遅れたドラセナが11番手、12番手にブレステイキング、13番手⑤ワセダインブルー、最後方にハッピーグリン。
3,4コーナー中間を過ぎ、クリーガー,イグナーツ,ヴィータの先頭グループ3頭が軽快に飛ばし、サトシリとコズミックが4,5番手から追い上げる。ブレステは外に持ち出し、ハピグリは依然として最後方で直線コースへ。
直線のところでコスモイグナーツが先頭に立つが、ゴール残り400mを切ってコズミックフォースが接近する。後続からイエッツト、サトノシリウス、ブレステイキング、さらに一番外からハッピーグリンも追い込んでくる。残り200mでコズミックが抜けると、イエッツトが迫り、外からブレステもゴール前で並びかけるが、コズミックフォースが先頭でゴールイン!追い込み勢を凌ぎ切ったコズミックフォースが、ダービーへの最終切符を手にしました。
日本ダービーの最終トライアル・プリンシパルステークスは、1番人気のコズミックフォースが接戦を制して日本ダービーの優先出走権を獲得。アタマ差の2着にブレステイキング、3着にはイエッツトが入りました。北海道競馬所属のハッピーグリンは4着、2番人気のサトノシリウスは5着でした。
コズミックフォースは昨年11月4日の2歳未勝利戦以来の勝利で、これが通算2勝目。初勝利の時も東京2000mでしたので、府中との相性が良いなって思います。京成杯ではジェネラーレウーノの2着。そのジェネラーレは皐月賞で3着と健闘、プリンシパルでコズミックが勝ち、イエッツトも惜しいレースをしたから、今年の京成杯組は頑張ってるなって思います。今回はルメール騎手が騎乗したけど、ルメールさんは本番でステルヴィオに騎乗予定。果たして誰が乗るのかな?