



平和とスポーツの祭典「2020東京オリンピック」がついに開幕を迎えました。57年ぶりの東京開催ですが、新型コロナウイルス蔓延で1年延期、無観客開催という異例の大会です。23日は国立競技場で開会式が行われ、多くの出来事がありました。
開会式は午後8時に始まり、日本国旗入場の場面では、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん、1964年東京五輪重量挙げ金メダリスト・三宅義信さんが登場。国旗掲揚・国家独唱では歌手のMISIAさんが「君が代」を担当しました。
選手入場では、「ドラゴンクエスト」、「モンスターハンター」といった日本を代表するゲームのBGMが使用。五輪発祥国・ギリシャを先頭に五十音順で205の国と地域が続々と入場。終盤には2028年ロサンゼルス五輪の開催国・アメリカ、2024年パリ五輪開催国・フランス選手団が入場。そして、最後に開催国・日本選手団が登場し、NBAプレーヤーの八村塁選手、女子レスリングの須崎優衣選手が旗手を務めました。
開会式のクライマックス・聖火の点火シーン。今年3月に福島県から始まった聖火リレーは、この日の午後に東京都庁に到着。まず国立競技場に姿を現したのは、レスリング・吉田沙保里さん&柔道・野村忠宏さんの「五輪3連覇コンビ」。続いて長嶋茂雄さん・王貞治さん・松井秀喜氏のプロ野球界のレジェンド達が聖火を掲げ、その後医療従事者、パラリンピック金メダリストの土田和歌子さん、福島・宮城・岩手の被災地の子供たちとつなぎ、最終ランナーを務めるのはテニスの大坂なおみ選手。大坂選手は聖火台の階段を駆け上がってから、聖火台に点火。こうして8月8日までの17日間の熱戦が幕を開けました。
始まる前からゴタゴタが続いていた開会式でしたが、最後まで見てしまいましたよー。MISIAさんの国歌斉唱は圧巻でしたし、選手入場では各国の選手団の服装に個性が現れてました。組織委員長の橋本聖子さんの挨拶では、橋本さんが涙声になってたように思えます。女性差別問題で辞任した森喜朗氏の代わりに就任し、コロナ禍での開催、開会式演出メンバーの不祥事が続出して謝罪ばっかりで、さぞかし辛かったと思います。それに比べてIOCのバッハ会長のスピーチは、校長先生の朝礼みたいに長すぎたな・・・。「女の方が話が長い」?いいえ、逆でした。
聖火の件ですが、最終ランナーは吉田沙保里、高橋尚子、レスリング4連覇の伊調馨さん、東京出身の北島康介さんといった嘗ての金メダリストがやるだろうと思っていましたが、大坂なおみ選手が選ばれましたのは意外でした。「多様性の象徴」と言われてるけど、テニスの4大大会で通算4勝、世界ランク1位の実績の評価も入ってるのだろうか?
今回の開会式では有名人も多数出演。森山未來さんがコロナ犠牲者に捧げるダンスを披露し、江戸と現代を融合したダンスショーには真矢ミキさんが棟梁役で出演。あと、なだぎ武さんが寸劇のレポーター役に扮したり、競技会場と東京の街を紹介するVTRに劇団ひとりさんと荒川静香さんが登場。市川海老蔵さんも特設ステージで歌舞伎の演技を披露しました。なだぎさんがいたのにはびっくりしたなぁ。
24日からは本格的に競技が始まります。24日はメダルラッシュが期待されるバドミントン、柔道の男子60キロ級&女子48キロ級、他にも女子サッカーの日本VSイギリス戦などが行われます。競技初日から日本人メダリストが誕生なるか注目です。