

3月26日のブラジルW杯アジア最終予選のヨルダン戦を控えるサッカー日本代表。日本時間の23日未明、カタール・ドーハのハリファスタジアムで国際親善試合「日本代表VSカナダ代表」戦が行われました。対戦相手のカナダはFIFAランクで68位、既に北中米カリブ海予選敗退が決まっているチームです。ヨルダン戦前のテストマッチとなる一戦でしっかりと勝利を収め、4日後の大一番に弾みをつけたいところでしたが、思わぬ苦戦を強いられました…。
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GK 1 川島永嗣
DF 2 伊野波雅彦
DF 6 内田篤人
DF 22 吉田麻也
DF 5 酒井高徳
MF 7 遠藤保仁
MF 17 長谷部誠
FW 18 前田遼一
FW 9 岡崎慎司
FW 19 乾貴士
FW 10 香川真司
ザックJAPANを支えてきた本田圭佑と長友佑都がケガで招集されず、左サイドバックには酒井高徳が入り、香川がトップ下に回り、乾が中盤の左に入りました。また、体調不良の今野泰幸に代わり、伊野波が先発出場。
日本ボールで始まった前半、開始1分に長谷部が中央の位置でドリブルで持ち込んでからミドルシュートを放ったが、ゴール右に外れます。前半9分、長谷部のドリブル突破からスルーパスを入れるが、全線にいた香川には通らず、相手GKがクリア。しかし、クリアボールを岡崎が受け、DFを1人交わして左足ループシュート。ボールはカナダGK・ボージャンの頭上を越え、そのままゴールネットへ吸い込まれた。日本が岡崎のゴールで、立ち上がりに1点を先制!その1分後、岡崎が右サイドをドリブルで上がった後に左足クロス→ゴール前で前田が合わせたが、GKにキャッチされた。
1点を追うカナダは前半11分、やや遠い位置でのFKをデ・ヨングが蹴り、ボールはGK川島の手前でワンバウンドし、川島が間一髪セーブ。日本は13分、相手陣内で岡崎がボールを奪って香川へパス、香川→乾の折り返し→前田のシュートはバーの上。20分、ゴールほぼ正面の位置で前田が倒されてFKを獲得し、このFKを遠藤が右足で直接狙ったが、おしくもポスト右直撃。跳ね返りをカナダGKがファンブルしてCK。続くCKは決定的にならず。25分には香川の中央突破→乾が左サイドから打っていくも大外れ。30分には前田のシュートはDFに当たる。カナダは38分、ジョンソンがペナルティエリア手前から右足を振り抜いたが、シュートはわずかにバーの上。これは危なかった。日本は40分、遠藤のスルーパス→乾トラップ大きかった。
1点リードで迎えた後半、日本は開始から内田に代えて駒野友一、岡崎OUT→中村憲剛、前田OUT→ハーフナー・マイクと一気に3選手を入れ替え。すると後半3分、カウンターから右サイドにいた香川がハーフナーへスルーパス。マイクが左サイドを抜け出し、左足ループを狙ったが、ボールはポスト右…。決まれば大きな追加点だった。5分には左サイド・高徳クロス→マイクが胸で落としてから反転シュートは枠外。
日本がなかなか追加点が取れないままで迎えた後半13分、カナダの左CKをヘイパーが頭で合わせて同点ゴール。日本はセットプレーから失点を許してしまった。同点で勢いに乗るカナダは後半17分、エドウィニボンスが右サイドからドリブルで持ち込み、そのまま左足ミドルシュート。しかし、ここはGK・川島がセーブ。日本は栗原勇蔵、大津祐樹を相次いで投入。後半19分、遠藤の浮き球のロングボールに高徳が抜け出し、GKをかわして右足で流し込もうとしたが、惜しくも左サイドネット。高徳、ビッグチャンスを決め切れない…。そして後半29分、左サイドで長谷部が縦パスを入れると、高徳が左足の低いクロス→香川→ハーフナーが左足シュートを叩きこんでゴール。ようやく日本に2点目が生まれ、勝ち越しに成功。
日本が再びリードを奪ったが、後半残り10分を切ってからカナダが猛反撃。36分、ハッチンソンがドリブルから左足シュートを放つが、GK・川島が左手でセーブ。38分にはハッチンソンのシュートを川島が止めると、こぼれ球をリケッツが押しこもうとしたが、日本DFが体を張って守り抜きました。後半アディショナルタイム、日本は左サイドにいたハーフナーが大津にパス→大津がフリーで受けるも、飛び出してきた相手GKをかわしきれず。終了間際、左CKをショートで繋ぎ、憲剛のグラウンダー折り返しにハーフナーが合わせたが、大きく外してしまった。その直後にタイムアップ。日本は2−1でカナダに勝利しました。
カナダとの親善試合には勝ったことは勝ったんですが、立ち上がりに先取点を奪いながらも、再三決定機を逃し続け、2点目を奪うまでかなりの時間を費やせば、守備陣もセットプレーで失点されたりとヨルダン戦へ向けて課題が残りました。それにしても格下相手にこんなに苦戦するとは思いませんでしたなあ。遠藤選手のFK、後半の決定機をモノにしていれば、試合展開も大きく違ったと思います。今回の試合、何点フイにしたことか…。
先制ゴールを決めた岡崎選手は、代表戦で3試合連続ゴールを挙げました。相手の中途半端なクリアボールを拾ってから、ループシュートを鮮やかに決めて見せましたね。次のヨルダン戦では、日本のW杯出場を決定づけるゴールを期待したいものです。決勝ゴールを決めたハーフナー選手は、後半開始から投入され、2度の決定機を外しましたが、3度目のチャンスでやっとゴールを奪いました。長友選手の代役を務めた酒井高徳選手は、左サイドを駆け上がる場面が何度も見られ、後半29分の勝ち越し点をアシストしました。
次戦はいよいよW杯出場が決まるかもしれない運命のヨルダン戦!前回は6−0で大勝しているけど、今度のアウェー戦は厳しい戦いになると思います。カナダ戦での反省点をしっかり修正し、チーム一丸で勝ち点3を獲得して、ブラジル行き一番乗りを決めちゃってください!




