先週のアウェー６連戦を４勝２敗で終え、３カード連続勝ち越し中の福岡ソフトバンクホークスは、23日から福岡ヤフオクドームで北海道日本ハムファイターズの３連戦がスタート。21日の初戦は、ソフトバンク・大隣憲司、日ハム・多田野数人が先発。現在10勝11敗で借金１のホークス、この日の試合で借金返済で勝率５割なるか？
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１（右）長谷川勇也
２（二）本多雄一
３（左）内川聖一
４（三）松田宣浩
５（一）ラヘア0
６（中）柳田悠岐
７（指）ペーニャ
８（捕）?谷裕亮
９（遊）今宮健太
（投）大隣憲司
今季４度目の登板で初勝利を狙う大隣ですが、初回に日ハム先頭の陽岱鋼にレフト前ヒットを許すと、西川遥輝の犠打の後、小谷野栄一に四球を許し、さらには陽岱鋼の３塁盗塁で１死１,３塁といきなり先制のピンチを作ります。そして中田翔に甘く入ったチェンジアップを捉えられ、レフトフェンス直撃のタイムリー２塁打を浴びて先制点を許してしまいます。なおも２死ながら３人の走者を置き、尾崎匡哉に初球を弾き返され、レフト前タイムリーヒットを撃たれました。結局大隣は、この回２点を失い、立ち上がりとなりました。
２点を追いかけるホークスはその裏、先頭の長谷川が四球を選ぶと、続く本多がしっかりと送りバント。内川センターフライ→２塁走者・長谷川がタッチアップして３塁進塁、４番・松田の四球で２死１,３塁と反撃のチャンス。１点を返したい場面で、ラヘアが日ハム先発・多田野の４球目のストレートをジャストミート！打球は右中間へ舞い上がり、スタンド中段へ飛び込んだ！ラヘアの３ラン本塁打で、ホークスが３−２と逆転！この後、柳田の四球＆盗塁、ペーニャも四球で２死１,２塁と追加点のチャンスを得ますが、高谷がレフトフライに倒れて追加点ならず。
味方の援護を貰った大隣は、２回は３者凡退に打ち取りますが、３回に先頭の小谷野に変化球を弾き返されると、左ひざに打球を受けてしまいます。モロに食らって蹲るも続投。先頭打者に走者を出したが、続く中田を遊撃ゴロ併殺打に打ち取りました。
中盤に入り、４回は下位打線、５回は上位打線を打たせて取るピッチングで３者凡退。６回、１死からアブレイユに２塁打を浴び、２死３塁と同点のピンチを背負いましたが、尾崎を空振り三振に仕留めて同点阻止。７回、先頭の鶴岡慎也にヒットを許しますが、続く代打・中島卓也の送りバントを高谷が２塁に送球してアウト→遊撃手・今宮が１塁に転送してダブルプレー！味方が好守で大隣を後押し。２死となったところで、大隣はマウンドを降りました。
７回２死から千賀滉大が２番手で登板し、陽岱鋼を低めのストレートで空振り三振に切って取ると、８回も２つの三振を奪う見事なピッチング。９回は３番手・ファルケンボーグが日ハム打線の反撃を許さず、３者凡退に抑えて試合終了。ホークスが３−２で日ハムに逆転勝ちし、２連勝を飾りました。
試合結果 パ・リーグ 2013/04/23（火）
ソフトバンク−日本ハム 4回戦 （ソフトバンク3勝1敗、ヤフオクドーム、18:01、26989人）
F ２００ ０００ ０００ ２
H ３００ ０００ ００ｘ ３
【投手】
（日）多田野、矢貫、鍵谷、宮西、石井−鶴岡、大野
（ソ）大隣、千賀、ファルケンボーグ−高谷、山崎
【責任投手】
（勝）大隣4試合1勝2敗
（Ｓ）ファルケンボーグ9試合3Ｓ
（敗）多田野2試合2敗
【本塁打】
（ソ）ラヘア6号3ラン（1回、多田野）
ホークス、ようやく借金を完済して５割復帰を果たしました〜！今回の試合は、初回に大隣投手が２点を失うも、その裏にラヘア選手がパリーグ単独トップの６号３ランホームランですぐさま逆転。その後、大隣投手が２回以降持ち直し、打たせて取るピッチングで日ハム打線を抑えました。この３連戦の初戦を取ったけど、４カード連続勝ち越しも期待できそうです。ただ、追加点が欲しかったなあ。
先発の大隣投手のこの日の成績は、７回途中（６回2/3）まで97球を投げ、被安打６・３奪三振・３与四死球・２失点という内容。３回に右ひざに打球を受けるアクシデントがありましたが、直後に中田選手を併殺打に仕留めました。昨季は自己最多の12勝を挙げましたが、今季は西武戦とオリックス戦で黒星、先週の楽天戦を含めて３試合未勝利でしたが、４度目の登板で待望の初白星をマーク。レギュラーシーズンでの勝利は、昨季の８月24日のロッテ戦以来約８か月ぶりとなります。試合後のインタビューでは「やっと勝てたんで、ここから勝っていきたい」と巻き返しを誓いました。この１勝をきっかけにどんどん白星を積み重ねてほしいですね。
大隣投手の後を託された２番手の千賀投手は、３つの三振を奪う見事なリリーフ。ここまで９試合投げて３ホールドを挙げ、25奪三振は現在パリーグ３位。17日の楽天戦では１イニング４奪三振の珍記録も作っていました。ちなみに、現在のパリーグ奪三振王は鷹のエース・攝津正投手（32個）です。中継ぎでチームに貢献している千賀投手、ここに来てブレイクの兆しが見えてます。
打線の方はチーム全体でわずか３安打。初回にラヘア選手がホームランを放った後、２回以降は日ハム投手陣の前に11三振を喫し、今宮選手のヒット２本（２塁打＆センター前ヒット）と打線が完全に沈黙。それだけにラヘア選手の一発は大きかったですね。打のヒーローとなったラヘア選手は、日曜日のオリックス戦に続いて２試合連続本塁打。ここ５試合で３本塁打・９打点とバッティング好調。現時点でホームラン王ですが、打点もリーグトップの19打点。２冠王ですやん。
貯金１をかけた24日の予告先発は、ソフトバンクは寺原隼人が移籍後初先発に臨み、日ハムは昨季パリーグMVP・吉川光夫が登板します。FA移籍で７年ぶりに古巣に戻ってきた寺原投手は、３月のオープン戦で背中の張りを訴えて開幕アウト。２軍戦の好投が評価され、東浜巨投手と山田大樹投手の２軍降格に伴い、急遽１軍昇格となりました。移籍後初登板で好内容と結果を残して。１軍定着を大いにアピールできるといいのですが…。
