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フィギュアスケート男子シングル 羽生結弦が日本人初の金メダル!

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ロシア・ソチで開催中の冬季オリンピックは、大会8日目の日本時間15日未明にフィギュアスケート男子シングルのフリースケーティングが行われ、日本の羽生結弦選手が、男子では初となる金メダルを獲得しました。2006年トリノ大会の女子フィギュアの荒川静香さん以来、2大会ぶりに冬季五輪の日本人金メダリストが誕生しました。



現地時間13日に行われた前半のショートプログラムでは、羽生は19番目に滑走。団体戦同様「パリの散歩道」に乗せて演技する羽生は、最初の4回転トーループを完璧に決めてガッツポーズ。華麗なジャンプに観客から歓声が沸き起こる。ドーナツスピン→チェンジフットスピンの後、高さのあるトリプルアクセルを成功。さらにトリプルルッツ→トリプルトーループのコンビネーションも決まり、終盤は小粋なステップで観客を魅了すると、コンビネーションスピンでフィニッシュ。文句なしの演技に場内スタンディングオベーション!世界ランキング1位に相応しい堂々たる演技を見せ、得点は101.45点(技術点54.84点、演技構成点46.61点)!団体戦を上回る得点を挙げ、史上初の100点超えとなるSP世界最高得点を樹立!もちろん首位で折り返しました。

2日目の後半フリー、SP首位の羽生は21番目に登場。前日同様他を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスで金メダルを決定づけたいところ。しかし、この日は五輪の魔力に襲われます。「ロミオとジュリエット」に乗せてゆっくりとスタートした羽生、最初の4回転サルコウでいきなり転倒。いきなり痛恨のミスを犯したが、次の4回転トゥループはしっかりと決める。だが、トリプルフリップの着地で両手をついてしまった。その後、ステップとドーナツスピン、ビールマンスピン。後半、トリプルアクセル&トリプルトーループの連続3回転ジャンプが決まると、さらにトリプルアクセル→ダブルトーループのコンビネーション、単発のトリプルループ、トリプルルッツ→シングルループ→トリプルサルコウの3連続もクリア。最後のトリプルルッツも落ち着いて決めた。終盤に入り、レイバックイナバウアー、チェンジフットスピン、キャメルスピン、コンビネーションスピンと繋いだ。
4分30秒の演技時間で、持っている力を全て出し切った羽生。2度の転倒がありながらも、後半上手く立て直した。フリーの得点は178.64点(技術点89.66点、演技構成点90.98点、減点2点)。SPの得点を加えると、280.09点。


羽生の次の22番目に日本勢の最大のライバル、パトリック・チャン(カナダ)が登場。SPでは97.52点の高得点で2位につけた。フリーでノーミスで演技できれば逆転可能だが…。
まず4回転トーループをしっかり決めると、すぐさまトリプルトゥループに繋ぐ。最初のコンビネーションジャンプを決めて上々のスタートを切ったが、次の4回転トーループで両手をつくと、トリプルアクセルでは大きくバランスを崩してしまう。チャンもまた羽生と同じくジャンプでミスを犯した。連続ミスの後、豊かな表現力と細かいステップで挽回を図る。後半に入ると、トリプルルッツ→シングルループ→ダブルサルコウの3連続ジャンプ、単発のトリプルルッツ、トリプルループ、トリプルフリップ→ダブルトーループのコンビネーションを成功。しかし、最後のダブルアクセルでバランスを崩す。それでもチャンはあきらめずに攻め続け、力強いステップで終了。
逆転金メダルへ果敢に攻めたチャン、演技終了後は客席に向かって笑顔を見せてリンクを後にした。ただ、3回のジャンプ失敗は得点に影響するだろう。気になる得点は178.10点(技術点85.40点、演技構成点92.70点)。僅かの差で羽生を下回る。SPの得点と合わせて275.62点だった。この後、残り2人の選手が登場するも、羽生とチャンの得点を超えられず、羽生の金メダル、チャンの銀メダルが確定しました。



フィギュアスケート男子 結果
金メダル:羽生結弦(日本) 280.09点 (SP:101.45点、FS:178.64点)
銀メダル:パトリック・チャン(カナダ)  275.62点 (SP:97.52点、FS:178.10点)
銅メダル:デニス・テン(ウズベキスタン) 255.10点 (SP:84.06点、FS:171.04点)
5位:町田樹(日本) 253.42点(SP:83.48点、FS:169.94点)
6位:高橋大輔(日本) 250.67点(SP:86.40点、FS:164.27点)


大会8日目にして日本の金メダル第1号が出ました!羽生選手が初日のショートプログラムで100点台を叩き出すと、フリーではジャンプで2度も着地に失敗して、178.64点に留まりましたが、世界王者のパトリック・チャンを抑えて逃げ切り勝ちをおさめました。日本勢はこの種目で2大会連続メダルを獲得しましたが、金メダルは当然初めてです。
五輪王者に輝いた羽生選手ですが、試合後のインタビューでは「結果として、すごいうれしいなと思う半分、自分の中ではやはり悔しいと思うところが結構ある」と複雑なコメント。やはりフリーで演技の納得できなかったんだと思います。でも今回の五輪では、団体戦での男子SPで1位、個人戦でもSP100点台、しかも金メダル獲得と世界中に強烈なインパクトを残した事は間違いありません。この次は3月に埼玉で開催される世界フィギュアスケート選手権に出場し、五輪に続いての優勝を目指します。
前回大会の銅メダリスト・高橋大輔選手は、ショートで4位とメダル圏内につけ、フリーでは大きなミスもありませんでしたが、SPより順位を落として6位という結果に。現役生活の集大成として臨んだこの五輪ではメダル獲得はならず。それでも、日本の第一人者の意地は見せられたんじゃないかと思います。
もう一人の日本代表・町田樹選手は、SPで11位と出遅れましたが、フリーで5位入賞に持ち込みました。銅メダルのデニス・テンとは1.68点差だったから、最初の4回転トゥループの転倒が悔やまれます。試合後のインタビューでは「最初で最後の五輪」とコメントし、一部では来季限りで第一線を退くと報じられています。


ソチ五輪のフィギュアスケートはこの後、女子シングルが控えており、日本時間20日未明にショートプログラム、21日にフリーが行われます。浅田真央選手とキムヨナ選手のライバル対決もいよいよこれが最後です。バンクーバー五輪ではキムヨナが金、浅田選手が銀でした。悲願の金メダルを目指す浅田選手ですが、団体戦の女子SPでトリプルアクセルに失敗して3位。それにロシアの若手であるユリア・リプニツカヤという新たなライバルが現れました。メダル争いは真央、ヨナ、リプニツカヤの3人に絞られそうですが、浅田選手に優勝してほしいところです。日本からは他にも2大会連続出場の鈴木明子選手、五輪初出場の村上佳奈子選手が出場します。さあ次は女子の番。羽生選手に続け!





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