

初夏の最強牝馬決定戦・第9回ヴィクトリアマイル(G?・芝1600m 18頭立て)が18日、東京競馬場で行われました。今年は豪華メンバーがそろい踏み。昨年の最優秀3歳牝馬?メイショウマンボ、ドバイ遠征帰りの?デニムアンドルビー、昨年のこのレースの勝ち馬?ヴィルシーナ、府中巧者?ホエールキャプチャ、阪神牝馬ステークスで豪快な追い込みで勝利した?スマートレイアー、中山牝馬ステークスを勝った?フーラブライド、京都牝馬S覇者?ウリウリ、高松宮記念3着?ストレイトガール、福島牝馬Sを勝った?ケイアイエレガント、重賞3戦連続2着の?キャトルフィーユなどが参戦しました。
直前の単勝オッズは、1番人気がスマートレイアー(3.5倍)、2番人気ホエールキャプチャ(4.4倍)、3番人気がメイショウマンボ(5.5倍)。4番人気以降はデニムアンドルビー、ウリウリ、ストレイトガール、?エクセラントカーヴ、?クロフネサプライズと続きました。
スタートは目立った出遅れはなし。好ダッシュをみせたヴィルシーナが先手を取り、クロフネサプライズが2番手、3番手ケイアイエレガント、キャトルフィーユ4番手。5番手の位置にホエールキャプチャ、その内側にメイショウマンボがつける。その後ろの7番手グループには、エクセラントカーヴ、?ローブティサージュ、人気のスマートレイアー、ストレイトガールは掛かり気味か?中団の11番手に?エバーブロッサム、12番手?ラキシス、13番手?レイカーラ、14番手フーラブライド。後方はデニムアンドルビー15番手、16番手にウリウリ、17番手?ゴールデンナンバー、?プリンセスメモリーがしんがり追走。
縦長の状態で3,4コーナー中間点に入り、先頭でレースを引っ張るヴィルシーナは前半800mを46.2秒で通過。サプライズが2番手で追い、ティサージュが5番手に浮上し、ホエールは6番手。マンボとレイアーはまだ中団馬群で控えている。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、依然としてヴィルシーナが逃げる。真ん中からエレガントが追い上げ、スマートレイアーとメイショウマンボが連れて上がってきて、外からホエールキャプチャがやってきた。残り200m、ヴィルシーナが粘り、マンボは内を掬い、レイアーは包まれて抜け出せない。残り100mでマンボがヴィルシーナに並びかけ、ホエールとストガーも迫るが、ヴィルシーナが先頭ゴールイン!後続の追撃を抑え切り、史上初のヴィクトリアマイル連覇を果たしました!
ヴィクトリアマイル全着順&払戻金
1着?ヴィルシーナ 1分32秒3
2着?メイショウマンボ 1/2馬身
3着?ストレイトガール アタマ
4着?ホエールキャプチャ クビ
5着?キャトルフィーユ ハナ
6着?ケイアイエレガント 1馬身1/2
7着?デニムアンドルビー クビ
8着?スマートレイアー クビ
9着?ゴールデンナンバー 1/2馬身
10着?エクセラントカーヴ クビ
11着?ローブティサージュ クビ
12着?エバーブロッサム 1馬身
13着?フーラブライド ハナ
14着?クロフネサプライズ ハナ
15着?ラキシス ハナ
16着?ウリウリ 1/2馬身
17着?レイカーラ 3/4馬身
18着?プリンセスメモリー 3馬身
単勝 ? 2830円
複勝 ? 760円 ? 280円 ? 490円
枠連 [1]−[7] 1920円
馬連 ?−? 8450円
馬単 ?−? 28050円
ワイド ?−? 2960円 ?−? 5100円 ?−? 1980円
3連複 ?−?−? 50720円
3連単 ?−?−? 407940円
先週のNHKマイルカップのミッキーアイルに続き、府中のマイルG?で逃げ切り決着となりました。ヴィルシーナがスタートから先手を奪い、最後の直線でメイショウマンボ、ホエールキャプチャらの猛追を凌いで優勝しました。ヴィルシーナは昨年に続いてのVM制覇で、史上初の連覇達成です。2着争いは、3番人気のメイショウマンボが入り、ストレイトガールがアタマ差の3着。スプリント専門のストガーは距離延長が心配されましたが、大健闘といってよいでしょう。2番人気だったホエールキャプチャは4着、デニムアンドルビーは7着、1番人気のスマートレイアーは直線抜け出せず8着に終わりました。
勝ったヴィルシーナに騎乗した内田博幸騎手も、同レース初の連覇。G?勝利も昨年の宝塚記念以来で、通算11勝目となります。馬主の佐々木主浩さんはG?2勝目ですが、当日は「ザ・レジェンド・チャリティプロアマトーナメント」というゴルフ大会に出場していたため欠席、代わりに加奈子夫人(元女優の榎本加奈子)が表彰式に参加しました。ディープインパクト産駒は2週連続G?勝利で、この春G?3勝目です。
ヴィルシーナは昨年のこのレースを勝って以降スランプに陥り、安田記念で8着、京都大賞典8着、エリザベス女王杯10着、ジャパンカップ7着、東京新聞杯で11着、前走の阪神牝馬Sで11着と惨敗。ここ2戦は2ケタ順位が続き、さすがに力も落ちている印象を受けました。この日のレースでは、単勝11番人気とG?ウィナーでありながら評価は低いものでした。しかし、内田騎手の好騎乗もあり、低評価を覆して1年ぶりの復活勝利を挙げました。これで重賞も通算3勝目、すべて東京マイルで挙げてます。次走は安田記念あたりに出走し、今回と同じく積極的に逃げを打ちに行くのしょうか?
来週は3歳牝馬の大一番・第75回オークス(優駿牝馬)が行われます。桜花賞で17頭をごぼう抜きしたハープスターが、牝馬2冠なるかに注目が集まっています。この秋にも挑戦するであろう凱旋門賞に向け、ここは負けられない一戦となりそうです。他にもフローラステークスを勝ったサングレアル、桜花賞3着ヌーヴォレコルト、クイーンカップを勝ったフォーエバーモア、牝馬ながら皐月賞に挑んだバウンスシャッセ、忘れな草賞の勝ち馬・ディルガ、マジックタイム、スイートピーステークスを制したシャイニーガール、2連勝中のアドマイヤシーマが登録しています。ハープスターのライバル候補の一頭と目されているサングレアルは、姉がG?6勝のブエナビスタ、ハープと同じ松田博資厩舎に属しています。マツパク厩舎の同門対決を制するのは、ハープスターか、それともサングレアルか?




