

1月最後の日曜日だった26日は中山競馬場と中京競馬場でG?競走が行われ、中山の関東最初のG?競走「アメリカジョッキークラブカップ」は、歴戦の古馬達が勢いある4歳馬を迎え撃ち、中京のダート重賞「東海ステークス」は、グレープブランデーとニホンピロアワーズのG?馬2頭が参戦しました。
中京メイン・第31回東海テレビ杯東海ステークス(G?・ダート1800m 16頭立て)は、2年前のジャパンカップダート勝ち馬?ニホンピロアワーズ、昨年このレースを勝ち、勢いそのままにフェブラリーステークスも制した?グレープブランデーに加え、?グランドシチー、?ナムラタイタン、?ソリタリーキングといったダート重賞でお馴染みの顔、?ケイアイレオーネと?サトノプリンシパルの4歳馬2頭が出走しました。
正面スタンド前でのスタートで、?マイネルバイカと?ヴァンヌーヴォーが少し後手踏んだか?先行争いでは、サトノプリンシパルが押しながらハナに立ち、ナムラタイタンと?アドバンスウェイが2番手で並び、ニホンピロアワーズは5番手、グレープブランデーは6番手でスタンド前を通過。1・2コーナーから向正面に差し掛かり、プリンシパルが先頭、タイタンが単独2番手、3番手に?スタッドジェルラン、4番手のアドバンスウェイの後ろにグレブラが5番手追走。6番手の外側にアワーズ、内には?マイネルバイカが並走。中団グループは8番手にダブルスター、9番手にグランドシチーと?ゲシュタルト、外の11番手に?グラッツィア、12番手ソリタリーキング、13番手に?オースミイチバン。後方はばらけて?サイレントメロディとヴァンヌーヴォーが14,15番手で並び、ケイアイレオーネが最後方追走。
3コーナーを回り、依然としてサトノプリンシパルが先頭だが、ナムラタイタンとウェイが接近し、4,5番手のニホンピロアワーズとグレープブランデーも好位置。4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、アワーズが逃げ粘るプリンシパルを捕らえ、後続はグランドシチーとグレブラが追いかける。残り200mでニホンピロアワーズが先頭に立ち、完全に抜け出して独走態勢。2番手争いはグランドシチーが2番手に躍り出たが、アワーズが後続を振り切って1着ゴールイン。G?ウィナーの貫禄を示し、約8か月ぶりの勝利です。
フェブラリーステークスに向けてのステップレースである東海ステークスは、単勝1.6倍の圧倒的1番人気を集めたニホンピロアワーズが、2着に2馬身差をつけての快勝。人気にしっかり応え、昨年5月の平安ステークス以来となる重賞3勝目を飾りました。2着にはグランドシチー、3着にはマイネルバイカ入りました。もう1頭のG?馬グレープブランデーは8着に終わっています。
アワーズは帝王賞で2着の後、JCDで5着、暮れの東京大賞典で3着と惜敗続きでしたが、今回は結果も内容も良かったと思います。左回りは2回目(2012年の川崎記念で5着)、中京コースも初体験だったけど、上手く克服。今回の勝ちっぷりなら、年末に中京で開催されるダートの新G?・チャンピオンズカップに期待できそう。もちろんフェブラリーも出てほしいけど、距離不足が気になります。でも、出てくれば有力の一頭に挙げられるでしょう。
中山のメイン競走・第55回アメリカジョッキークラブカップ(G?・芝2200m)は、春の古馬G?での活躍を期する16頭が集結。昨年のこのレースを勝った?ダノンバラード、出走メンバー中唯一のG?馬?サダムパテック、重賞5勝のベテラン?トゥザグローリー、オールカマーを勝った?ヴェルデグリーン、クリスマスカップで古馬を一蹴した6歳牝馬?マイネオーチャード、中京記念連覇の?フラガラッハ、更にはセントライト記念を勝った?ダービーフィズ、京成杯馬?フェイムゲーム、?ケイアイチョウサン、?レッドレイヴンの4歳馬4頭も参戦しました。
スタンド前からのスタートで、?コスモファントムとダノンバラードの2頭が好スタートを切るが、?サトノシュレンが馬なりで先手を奪い、サダムパテック、トゥザグローリー、?チョイワルグランパが追いかける。レッドレイヴンとヴェルデは6番手集団、ダービーフィズとケイアイチョウサンは中団で1コーナーを回る。1・2コーナー〜外回りの向正面に入り、サトノシュレンが単独先頭、2番手にチョイワル、ダノバラは3番手、4番手にパテック。5番手の位置にファントムとトゥザグロが追走。7番手?サクラアルディート、チョウサンが内側の8番手につける。その後ろの9番手にレイヴンとフェイムが並んでいる。11番手にヴェルデ、12番手?ヴァーゲンザイル、13番手にダビフィズ。後方はオーチャード、?マックスドリーム、フラガラッハと続く。
縦長の状態で3コーナーに差し掛かり、シュレンがまだ先頭、アルディートとヴェルデグリーン、レッドレイブンが外から押し上げ、さらに後方からフラガラッハも上昇。いつしか縦長から16頭一塊となって直線コースへ。今度はダノンバラードが前に出るが、真ん中からサクラアルディート、レッドレイヴン、ヴェルデグリーン、さらにフェイムゲームが馬群を突き割って来た。残り100mで4頭が並び、サクラアルディートが一旦先頭に立つが、大外のヴェルデがゴール前でかわして先頭ゴールイン!ゴール前の大接戦を制したヴェルデ、得意の中山で重賞2勝目を手にしました!
冬の中山開催のラストを飾る伝統の一戦・AJCCは、4頭が並ぶ混戦の末、単勝2番人気のヴェルデグリーンが叩き合いを制しました。2着には11番人気の伏兵・サクラアルディートが入り、6歳馬のワンツー決着。4歳勢はフェイムゲームの3着が最高で、1番人気だったレッドレイヴンは4着。レイヴンは最後の最後で下がっちゃったなあ。前走より場体重が+20?だったし、2200mの距離が長かったと思います。3番人気だったケイアイチョウサンは10着、G?馬サダムパテックは11着、連覇を狙ったダノンバラードは12着でした。
ヴェルデグリーンに騎乗した田辺裕信騎手は、AJCC初勝利で重賞7勝目。ヴェルデとのコンビでは8戦5勝です。その田辺騎手は、この日の中山9レースの若竹賞でJRA通算400勝を達成。メインも勝って二重の喜びとなりました。現在11勝を挙げ、関東リーディングでトップ、全国でも4位につけています。30歳を迎える今年はG?初タイトルを獲れるといいですね。
来週からは東京競馬の2014年第1回開催がスタート。初日の2月1日のメーン・白富士ステークスには、2012年の日本ダービーの後、屈腱炎で1年半以上休養していたワールドエースが復帰予定。2日にはダート重賞・根岸ステークスが行われ、テスタマッタ、ブライトライン、エーシントップ、ワイドバッハ、ドリームバレンチノ、ゴールスキー、ノーザンリバー、スノードラゴン、ガンジスなどが登録しています。一方、2か月連続開催の京都競馬では、日曜日にシルクロードステークスがあり、現在4連勝中のレディオブオペラ、2連勝中ワキノブレイブ、マジンプロスパー、レオンビスティー、プレイズエターナル、ストレイトガール、スギノエンデバー、ニンジャなどが出走予定です。




