

2014年最初のダート統一G?競走・第63回川崎記念(ダート2100m)が29日、神奈川県・川崎競馬場で行われました。今年はJRA勢5頭、南関東競馬から3頭、他地区3頭の合わせて11頭が出走。中央勢からは、ダート交流G?4勝を挙げ、NAR(地方競馬全国協会)のダートグレード競走特別賞を受賞した?ホッコータルマエ、名古屋グランプリ2着?トウショウフリーク、浦和記念を勝った?ランフォルセ、芝転向組の?ムスカテール、エルムステークスを勝った?フリートストリートが参戦。対する地方勢は、?カキツバタロイヤル&?サイオンの船橋勢、地元・川崎の?ウインペンタゴンなどが出走しました。
レース直前の単勝上位人気は、ホッコータルマエが単勝1.1倍の圧倒的1番人気、2番人気はトウショウフリーク(6.3倍)、3番人気はムスカテール(10.7倍)。4番人気以降はランフォルセ、フリートストリートと5番人気までJRA勢が独占。6番人気のウインペンタゴンで213.4倍と3ケタの大台。もし地方の馬が1着になっていたら高配当だが…。
向正面でのスタートはややバラつき、その中でも?トウホクビジン(笠松)が好スタートを切る。先行争いでトウショウフリークが先手を奪い、ホッコータルマエが2番手、3番手にムスカテールとフリートストリートが並び、ランフォルセ5番手追走。6番手に?サイオン、7,8番手に?ビーボタンダッシュ(高知)とウインペンタゴン、後方はカキツバタロイヤル、?トウホクビジン、?ハリマノワタリドリ(兵庫)と続く。1周目のスタンド前のところで、3,4コーナーで後続を大きく引き離したフリークが先頭でゴール板通過。この大逃げ策は明らかにタルマエを意識しているが、最後まで逃げ切れるのか。注目のタルマエは単独2番手で追走。3番手にフリート、ムスカが4番手。後方はワタリドリが後方3番手まで押し上げた。
かなり縦長の状態で1コーナーから2周目の向正面に差し掛かり、依然としてトウショウフリークの一人旅が続き、ホッコータルマエ、フリートストリート、ムスカテールの2番手集団が必死に差を詰める。中団では6番手のサイオンが前を行くランフェルセに接近。7番手にペンタゴン、後方はビーボタン、ワタリドリ、カキツバタ、トウホクビジンが固まっている。
3コーナーのところでフリークのリードが無くなり、タルマエが外に出して並びかける。さらにムスカテールが3番手に上がってきた。4コーナーから最後の直線に入り、粘るトウショウフリークをホッコータルマエがかわして先頭に躍り出る。外からムスカテールが迫るが、タルマエが凌いで1着ゴールイン!
全着順&払戻金
1着?ホッコータルマエ 2:13.8(良)
2着?ムスカテール 1/2馬身
3着?トウショウフリーク 5馬身
4着?ランフォルセ 5馬身
5着?サイオン 4馬身
6着?フリートストリート 2馬身
7着?カキツバタロイヤル 6馬身
8着?ウインペンタゴン クビ
9着?ビーボタンダッシュ 2馬身1/2
10着?トウホクビジン 3/4馬身
11着?ハリマノワタリドリ 7馬身
単勝 ? 110円
複勝 ? 100円 ? 140円 ? 100円
枠複 [4]−[5] 520円
枠単 [5]−[4] 560円
馬複 ?−? 540円
馬単 ?−? 580円
ワイド ?−? 190円 ?−? 110円 ?−? 260円
3連複 ?−?−? 280円
3連単 ?−?−? 880円
ホッコータルマエ一強モードだった今年の川崎記念、やはりと言っても良いのでしょうか、タルマエが貫禄勝ちで1番人気に応えました。これで前走の東京大賞典に続いて2連勝、G?も通算5勝目です。2着のムスカテールは、直線でタルマエに詰めるも半馬身差及ばず。デビュー2戦目以来のダート戦でしたが、この内容なら今後のダート重賞でも期待が持てそうです。最近のダート戦線は芝からの転向組の好走が目立ちますね。4着のランフォルセまでが中央勢が独占し、地方勢はサイオンの5着が最高。地元代表のウインペンタゴンは8着に終わっております。
タルマエに騎乗した幸英明騎手と管理している西浦勝一調教師は、ともに川崎記念初勝利。キングカメハメハ産駒は昨年のハタノヴァンクールに続き、同レース2連覇達成です。ちなみに、幸騎手は25日の京都5レースで他馬の進路を狭めたとして、2月1日〜16日までの開催6日間騎乗停止処分を受けました。
昨年は10戦7勝、G?も4勝を挙げて一躍ダート界の主役に躍り出たホッコータルマエですが、今年初戦をしっかりと勝ち、この春のドバイ挑戦へ向け幸先よいスタートを切りました。まあ今回は強敵が不在だったから、勝って当然といえるし、あくまでも通過点にしかすぎないでしょう。次走は2月27日のフェブラリーステークスの出走を予定しております。2100mからマイル戦と距離が縮まり、芝コースからのスタートといった不安面を乗り越え、悲願の中央G?タイトル獲得なるでしょうか?




